それを実際に試してみるのに最適な絵本が、
バージニア・リー・バートンの傑作絵本『ちいさいおうち』です。
この本はアメリカで一九四二年に出版され、
日本語訳が一九五四年に出版され、もう五十年間も読みつがれてきた物語絵本の古典です。
私自身も子どもたちと繰り返し読み、その内容のゆたかさ、
作者の思索の深さ、緻密な絵が物語を語る力に感嘆しました。
一日、一週間、ひと月、春夏秋冬の四季の移り変わりを通じて一年、
さらには人間社会の時代の変遷と、その中での人々のくらしや幸福感までもが語られています。
また目には見えない「時間」が、子どもにも眼に見えるように理解できる奇跡のような絵本です。